【11月25日 AFP】英与党保守党率いるボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は24日、12月12日実施の総選挙に向けた同党のマニフェスト(政権公約)を発表した。欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット、Brexit)の来年1月末までの実現と公共サービスの再活性化を公約に掲げた。

 ジョンソン氏は、今年7月に少数与党・保守党の政権を引き継いで以降、EU離脱協定の議会承認を加速できていない。離脱をめぐる行き詰まり打開を目指し来月12日に実施する解散総選挙では、議席の過半数獲得を目指す。

 英中部テルフォード(Telford)でマニフェストを発表したジョンソン氏は、「妥当かつ穏健で、減税を伴う」政策は、EU離脱を決めた2016年の国民投票以来この3年分断された英国の再統一を促すと強調。「これほど厳しい選択はかつてなかった」と認めた上で、「ブレグジットをやり遂げれば、企業と家庭に自信と確実性を回復できる」「ブレグジットをやり遂げれば、英国の優先課題に全身全霊を傾けられる」と強調した。  

 複数の世論調査をまとめるブリテン・エレクツ(Britain Elects)によると、保守党への支持は42%で、最大野党の労働党の29%を上回っている。反離脱の自由民主党への支持は15%で、ブレグジット党は6%、緑の党は3%となっている。(c)AFP/Pauline FROISSART