【11月26日 AFP】かつては寂れた漁村だったポルトガルのナザレ(Nazare)に、ビッグウエーブサーファーらが押し寄せている。過去最大級の「モンスター・ウエーブ」に挑もうというのだ。

 今月、大西洋岸のナザレに高さ20メートルものモンスター級の波がやってくるという情報が流れた。情報は瞬く間に広まり、すぐに、ビッグウエーブサーファーやスポーツファン、写真家らがプライアドノルテ(Praia do Norte)の浜辺に駆け付けた。

 しかし、押し寄せた人々は、フランス人サーファー、ジュスティーヌ・デュポン(Justine Dupont)さん(28)が13日に成功させた一生に一度あるかないかの波乗りを、すんでのところで見逃した。

 現在の女性の巨大波乗り世界記録はブラジル人サーファー、マヤ・ガベイラ(Maya Gabeira)さんが2018年、同じくナザレで打ち立てた20.72メートル。デュポンさんは、この記録を更新した可能性があるという。

 デュポンさんはAFPに「波に乗り始めたら、いつもより速く、傾斜が急だと感じた」と語った。「ずっと終わらないような感覚で……飛んで行きそうだった!」

 波の高さはまだ計測されていないが、少なくとも20メートルはあったと見込まれている。ワールド・サーフリーグ(WSL)による審査結果は、来春発表される。(c)AFP/Sabine COLPART