【11月25日 AFP】富豪のマイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)前米ニューヨーク市長(77)が24日、「米国を再建する」と訴え、2020年米大統領選の民主党候補指名争いに出馬を正式表明した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領への挑戦権を目指す民主党候補は18人目。

 予備選の開始が3か月後に迫り、通常は撤退発表が相次ぐ時期の出馬表明となった。だが、米メディア「ブルームバーグ・ニュース(Bloomberg News)」の共同設立者で最高経営責任者(CEO)を務めるブルームバーグ氏の個人資産額は500億ドル(約5兆4000億円)に上り、混戦状態の指名争いを揺るがす存在となりそうだ。

「われわれは、この選挙に勝利しなければならない。そして米国を再建し始める必要がある」とブルームバーグ氏は表明。「トランプ大統領の無謀で倫理にもとる行いを、あと4年も続けさせるわけにはいかない」「彼がもう1期務めたら、われわれは二度と立ち直れないかもしれない」などと訴えた。

 米大統領選をめぐってはこの数週間、ブルームバーグ氏の出馬が取り沙汰されていた。民主党からは既に10人の候補が撤退を表明している。民主党の予備選は来年2月、アイオワ州で始まる。(c)AFP/Peter HUTCHISON