【11月25日 Xinhua News】車体後部に中国語で「特斯拉(テスラ、Tesla)」と記された米テスラの中国製電気自動車(EV)「モデル3」が先ごろ、上海市で披露された。テスラの上海ギガファクトリーは、中国自動車業界の外資株式保有制限緩和後に初めて100%外資で建設された自動車工場で、1月の着工からわずか11カ月で国産「モデル3」を披露した。

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 中国は18年4月のボアオ・アジアフォーラムで自動車業界における外資株式保有比率の制限緩和を発表。7月にテスラは上海市政府と協定を締結し、同社の中国工場を上海市に建設すると発表した。総投資額は500億元(1元=約15円)で、同市で過去最大規模の外資製造業事業となった。

 中国製「モデル3スタンダードレンジプラス」の航続距離は460キロで、販売開始価格は35万5800元となる。輸入モデルの43万9900元から約2割下がっており、今後は国産モデルの価格が30万元以下になる見通しだ。テスラ・アカデミー華東地区責任者の祝為(Zhu Wei)氏は、中国製「モデル3」の最初の納車は20年の春節前になる見込みだと述べた。

 テスラの上海ギガファクトリーは、中国自動車業界の更なる対外開放を代表する事業の一つで、国家発展改革委員会によると、中国は2018年に専用車と新エネルギー車で外資株式保有比率の制限を撤廃。2020年に商用車、2022年に乗用車でも撤廃し、同年には合弁企業は2社以内という制限も撤廃する。5年の移行期間を経て自動車産業は全ての制限を撤廃する。(c)Xinhua News/AFPBB News