【11月26日 CNS】第5回中国国際航空宇宙商業開発サミットフォーラムが19~20日、武漢市(Wuhan)で開催された。中国、米国、オーストラリアなど17か国の300人以上の専門家と学者が集まり、宇宙の航空産業の発展について議論した。

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 フォーラムは「産業エコロジーシステムを共に構築し、宇宙の商業開発をリードする」がテーマ。中国航天科工集団(China Aerospace Science and Industry CorporationCASIC)の劉石泉(Liu Shiquan)社長は開幕式のスピーチで、「宇宙の航空産業は急速に発展しており、わが社は協力と交流の場を提供するため、このフォーラムの開催を提起した」と振り返り、「この5年間で中国の宇宙航空産業はますます活気づき、新しい技術や製品、サービスが絶えず現れている」と強調した。

 中国航天科工理事会秘書の侯秀峰(Hou Xiufeng)氏はフォーラムで「共同創造による商業航空宇宙産業の発展の促進」という基調リポートを発表した。リポートによると、中国航天科工は武漢市と共同で「武漢国家航空宇宙産業基地」を建設。関連企業と協力し、衛星、輸送、応用技術などすべての過程をカバーする工業団地の建設を促進している。このうち衛星産業団地では「デジタル化、AI化、フレキシブル化」という先端生産ラインを構築しており、2020年に使用を開始する予定。稼働後は、1トン未満の汎用(はんよう)衛星を年間120個生産する見込みだ。ロケット組み立て装備センターも今年末までに使用開始の予定で、完成後は年間20基のロケットを生産する能力を持つ。

 フォーラム会場では、800平方メートルの商業用航空宇宙産業の展示会を設け、外国企業5社を含め30社余りの企業が出展。衛星開発や打ち上げ、運搬、情報などの産業分野の最新研究を紹介した。(c)CNS/JCM/AFPBB News