【11月27日 CNS】冬が近づく中、中国・福建省(Fujian)三明市(Sanming)の万宅村(Wanzhai)にあるイチョウ並木が一年のうちで最も黄金色が映える時期を迎えている。ギンナンが落ちると葉は黄金色に満ち、絵画のような景色が多くの観光客を引き寄せている。

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 三明市大田県(Datian)の北部に位置する万宅村は、明王朝の嘉靖帝の時代に造られ、余姓の一族が中心になっている村だ。古代の城や建物、樹木が至る所にあり、いにしえの姿を今に伝えている。近年、山奥に隠れていたようなこの古代の村が注目されるようになった。

 万宅村には樹齢100年以上のイチョウが30本以上ある。最も大きい木は樹齢約900年で、高さ41メートルに達し、三明市では「イチョウ王」と評されている。毎年11月、建物の周辺や渓谷にイチョウの葉が落ちると、素朴な古い村が黄金色に包まれる。

 地元政府は近年、イチョウ並木の景色を積極的に活用。イチョウ公園を造り、地元の農産物を宣伝・販売するイチョウ文化フェスティバルを開催するなど、「美しいイチョウの村」をPRしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News