【11月24日 AFP】男子テニス、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2019)は23日、スペイン・マドリードで準決勝が行われ、カナダが2勝1敗でロシアを破り、初の決勝へ駒を進めた。

 カナダはバセック・ポスピシル(Vasek Pospisil)が4-6、4-6でアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)との第1試合を落とすも、続く第2試合でデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov)が6-4、4-6、6-4でカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)にフルセット勝ち。

 タイブレークまでもつれる劇的な展開となった最終戦のダブルスでは、ポスピシル/シャポバロフ組が6-3、3-6、7-6(7-5)でハチャノフ/ルブレフ組を破り、カナダが決勝進出を決めた。24日の大一番では、英国に2勝1敗で勝利した開催国スペインと激突する。

 カナダのフランク・ダンチェビッチ(Frank Dancevic)監督は試合後、「どちらのチームも見事なプレーをしたと思う」「ロシアも持っているものを全部ぶつけてきたし、どちらがより多くより良いショットを打てるかというところだった。きょうはミスをする余裕はなかったが、選手たちは大事な場面で勝負を仕掛け、決勝までたどり着くことができた」と語った。

 世界ランキング21位のフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime)が負傷で不在の中、代役として出場しているポスピシルは「自分たちにとって大きな一日が待っている。あしたは歴史的な一日だ。持っているものを出し切りたい」とコメント。

 一方、今月のパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2019)で初のマスターズ1000(ATP Masters 1000)決勝に進むなど勢いに乗る新鋭シャポバロフは「言葉が出てこない」「ここまでの今週の道のりは信じられないし、バセックと一緒に一つ上のレベルのプレーができている」「本当に信じられない。このような形でダブルスで勝利を決められるなんて。これ以上ないよ」と喜んだ。(c)AFP