【11月23日 AFP】ナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は20日、屋外での排便の撲滅キャンペーンを宣言した。同国では数千万人もの人々が屋外で用を足しており、健康面における大きなリスクとなっている。

 同国大統領府は、国連(UN)が「世界トイレの日(World Toilet Day)」と定めた19日の翌日、「ナイジェリアは、2025年までに国内各地において屋外での排便を撲滅すべく尽力する」と述べた。

 同大統領の命令により、「学校やホテル、給油所、礼拝所、市場、病院、オフィスなど、あらゆる公共の場所で、常設・仮設を問わず、利用可能なトイレを敷地内に設置すること」が確実に実施されるよう、「クリーンナイジェリア・キャンペーン事務局( Clean Nigeria Campaign Secretariat)」と呼ばれる新たな機関が設置された。

 国連児童基金(UNICEF、ユニセフ)によると、ナイジェリアは人口の約4分の1に当たる推定4600万人超が屋外で用を足しているとされ、世界でも最多レベルの数字だという。(c)AFP