■数十億ドル分の鉱物資源を誰が管理するのかが鍵に

 ブーゲンビルでの紛争の発端は、現在閉鎖されている同島のパングナ(Panguna)銅山の収益をめぐる抗争だった。一時は、この銅山の鉱物資源がパプアニューギニアの輸出高の40%以上を占めていた。パングナ銅山の銅と金の現在の推定埋蔵量は、それぞれ最低でも約500万トンと約54万キロとされ、現在の市場価格で数十億ドルになる。

 誰がこの資産を管理するのかが、新生ブーゲンビルの成功を決定付ける上で非常に重要な鍵を握るとみられている。(c)AFP/Daniel DE CARTERET