【11月23日 AFP】男子テニス、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2019)は22日、スペイン・マドリードで準々決勝が行われ、カナダに続いて英国とロシアが準決勝進出を果たした。

 ドイツと対戦した英国は、第1試合でカイル・エドモンド(Kyle Edmund)が6-3、7-5でフィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber)を下した。続く第2試合でも、ダニエル・エヴァンス(Daniel Evans)がジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff)に7-6(8-6)、3-6、7-6(7-2)のフルセットで勝利し、戦績を2-0として勝ち上がりを決めた。

 英国はこの日、アンディ・マレー(Andy Murray)が休養したが、準決勝では主力としてプレーするとみられる。

 一方、ロシアはノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)を擁するセルビアを2勝1敗で下し、ベスト4入りを決めた。

 第1試合では、アンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)が6-1、6-2でフィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic)を退け、ロシアが先行に成功。しかし、第2試合ではジョコビッチが6-3、6-3でカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)を下し、セルビアが勝負を1勝1敗のタイに戻した。

 第3試合のダブルスはフルセットにもつれる激戦となり、ハチャノフ/ルブレフ組が6-4、4-6、7-6(10-8)のシーソーゲームの末にジョコビッチ/ヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki)組を撃破し、ロシアがカナダとの準決勝に駒を進めた。

 ルブレフは試合後、「勝負はどちらに転んでもおかしくなかったが、コインの表はこちらに向いた」「神がヒーローになるチャンスを与えてくれた」とコメントした。

 相棒のハチャノフはすでに準決勝を見据えながら、「チーム一丸でカナダと戦う必要がある」とすると、「きょうはこちらに運が向いていた。だけど、この一戦は僕らのどちらにとっても、キャリア最大の試合に一つになった」と語った。

 世界ランク2位で四大大会(グランドスラム)通算16勝を誇るジョコビッチは、「まさにジェットコースターのような試合だった。本当にエモーショナルで、かなりの緊迫感があった」と振り返った。

「スポーツは勝ち負けが全てではないけれど、個人的にはかなり悔しい」「いずれにせよシーズンはこれで終了となり、自分たちはこれを乗り越えていくだろう。また、あしたはやってくる」 (c)AFP