【11月23日 AFP】香港高等法院(高裁)は22日、デモ参加者に対し覆面の着用を禁じた香港政府の条例について、今後7日間にわたり施行を認める判断を下した。同条例を「違憲」とした先の判決に対し、政府が上訴するまでの間の措置。

 香港の林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)行政長官政府は先月、半世紀以上にわたり使用されていなかった英植民地時代の緊急条例を発動し、同条例を制定した。

 香港では中国の香港支配強化に対する懸念から数か月にわたる騒乱が続いており、同条例は事態の鎮静化を目的として施行された。だが、デモ参加者らはこの措置によって自らの懸念が裏付けされたと主張し、新たな抗議デモを行っていた。

 高等法院は今週、同条例を違憲とする判決を下したが、政府は同判決の執行停止を請求。高等法院は政府の要求よりも短い7日間の執行停止を認めた。(c)AFP