【11月22日 Xinhua News】中国青海省(Qinghai)玉樹(Yushu)チベット族自治州の玉樹歴史文化研究院によると、同研究院がこのほど長江源自然保護区の通天河流域で行った調査で、岩画8カ所を新たに発見した。同流域で見つかった岩画は59カ所となり、3400の図案が確認されている。

 同研究院の甲央尼瑪(JiaYangNiMa)院長によると、彼が率いるチームは13~16日に同州称多県(Chengduo)で実施した実地調査で、新たに8カ所の岩画を発見した。最も古いものは今から約2600年前のものだという。

 通天河流域の岩画の図案は非常に豊富で、ヤク以外にもシカやオオカミ、トラ、ヒョウ、ヒツジ、イヌ、ウマ、ラクダなどの動物、人物や車両(二輪車)、塔、武人、「卍(まんじ)」など各種符号が描かれている。

 甲央尼瑪氏は「チベット族居住区での岩画の発見は、チベット族の絵画史の開始年代を大幅にさかのぼらせることになる。初期の青海チベット高原の人類の歴史や芸術、文化、宗教の研究に大きな価値を持つ」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News