【11月21日 AFP】西洋絵画の巨匠パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)が手掛けた100万ユーロ(約1億2000万円)超相当の作品が、チャリティーくじで当たるかもしれない。

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 100ユーロ(約1万2000円)のくじ1枚を購入すると、アブサン(薬草系のリキュール)が入ったグラスと新聞を題材にした1921年のピカソ作品が、20万分の1の確率で当たる。

 くじの詳細は仏パリのピカソ美術館(Picasso Museum)で19日に発表された。くじの収益は慈善団体「CARE」に寄付され、アフリカの貧困対策に使われる。

 6年前にも同様のくじが行われ、米ペンシルベニア州ピッツバーグ(Pittsburgh)在住の防火関連企業に勤める男性がピカソの作品を引き当てた。

 その際集まった収益500万ユーロ(約6億円)は、レバノン南部の古代都市ティール(Tyre)の保存事業の支援に充てられた。米国や英国、メキシコ、ブラジルを中心に5万人がくじに参加したという。

 今回の景品となる静物画は、世界最大級のピカソ・コレクションを有する個人収集家でレバノン出身の富豪、デービッド・ナーマド(David Nahmad)氏が所蔵しているもの。
 
 くじの収益のうち、100万ユーロはナーマド氏への支払いに充てられ、残りは慈善団体CAREに寄付される。くじの主催者によると、今回の目標金額は1900万ユーロ(約22億8000万円)だという。

 くじはウェブサイト「1picasso100euros.com」で販売されており、抽選は来年1月6日にパリで行われる予定。(c)AFP