【11月21日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の新指揮官に就任したジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は20日、「真の情熱」を約束した。

 成績不振のトッテナムは、19日の夜にマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)前監督を解任し、チェルシー(Chelsea)やレアル・マドリード(Real Madrid)、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)などを率いたモウリーニョ監督を新指揮官に任命した。

 モウリーニョ監督はトッテナムのサイトで「最高に幸せ。この挑戦を楽しみにしている」とコメントした。

「私が約束できるものは何か? 情熱だ。真の情熱だよ。自分の仕事に対する情熱だが、クラブに対する情熱でもある。それがキャリアの中で貫いてきたやり方だ」

 昨年12月にユナイテッドを離れ、フリーの状態が続いていた56歳のモウリーニョ監督は、順位表で滑り落ちるのを止めるべく動いたトッテナムと2022-23シーズンまでの契約を結んだ。

 トッテナムは昨シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)で決勝に進んだが、今季は12節を終えたプレミアリーグで3勝しか挙げられず14位に沈んでおり、来季のチャンピオンズリーグ出場権が与えられる4位には11ポイント差をつけられている。

 ポルトガルやイングランド、イタリア、スペインでリーグタイトルを獲得したモウリーニョ監督は、「このクラブを愛するすべての人に幸せをもたらすため、当然あらゆることに全力を尽くしたい」と続けた。

 20日のトレーニングを指揮したモウリーニョ監督は、21日には最初の記者会見に臨み、23日に行われるウェストハム(West Ham)戦が指揮官としての初陣になる。

 12試合を終えて14ポイントしか挙げられなかったチームがリーグ戦でトップ4入りを果たしたケースは一度もなく、モウリーニョ監督は難しい任務を担うことになった。

 また、フランス・リーグ1のリール(Lille OSC)は同日、ジョアン・サクラメント(Joao Sacramento)氏とヌーノ・サントス(Nuno Santos)氏の両コーチが、同胞のモウリーニョ監督が率いるトッテナムに加わるためチームを離れると発表した。

 2017年1月にリール入りした30歳のサクラメント氏は、同年の終盤に解任されたマルセロ・ビエルサ(Marcelo Bielsa)前監督や、現在チームを率いているクリストフ・ガルティエ(Christophe Galtier)監督の下でアシスタントコーチを務めた。

 一方、モウリーニョ監督が指揮官のキャリアをスタートさせた2000年にベンフィカ(Benfica)でGK登録されていた46歳のサントス氏は、昨年の夏からリールでGKコーチを務めていた。

 両者は、ポルトガル人選手の移籍事情に精通し、モウリーニョ監督とも親しいリールのスポーティング・アドバイザー、ルイス・カンポス(Luis Campos)氏と関係が深い。

 ユナイテッドの指揮官を解任されたモウリーニョ監督は昨季、リールの試合を観戦することもあった。(c)AFP/John WEAVER