【11月21日 Xinhua News】中国江西省(Jiangxi)南昌市(Nanchang)で15~18日に開催された第17回中国国際農産品交易会で、ニワトリの顔が識別できる家畜・家禽巡回検査ロボットが披露された。小屋を一周するだけでニワトリの群れの体温を測ることができ、多くのニワトリの中から体温が異常なニワトリを正確に検出できる。

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 ロボットの研究開発に参加した中国農業科学院農業情報研究所の李嘉位(Li Jiawei)氏は、ロボットの正面に搭載したカメラでニワトリの目つきやとさかを監視することで、健康状態の記録と分析ができ、人の手によって1羽ずつ検査するストレスが軽減できると説明した。

 中国の農業分野では現在、一部の先進的な科学技術の成果が徐々に実用化し始め、農業の近代化が加速している。

 今回の交易会では、中国の大手飼料・食品メーカーの新希望集団が披露した「AI(人工知能)養豚」技術も大きな注目を集めた。新希望六和情報研究院のスタッフによると、同社が開発したAI技術は、豚1頭につき一つの専用IDを与え、豚の数を追跡記録することができる。また、豚舎にハイビジョンカメラを設置し、豚の群れの活動状況を監視している。(c)Xinhua News/AFPBB News