【11月23日 CNS】中国・北京市東城区(Dongcheng)の玉蜓(Yuting)老人障害者支援センターには、北京で唯一の「車いす4Sショップ」がある。中国では自動車の販売(Sale)、部品交換(Spare Part)、アフターサービス(After Service)、調査(Servey)を行う代理店を「4Sショップ」と呼ぶ。

「車いす4Sショップ」は、2014年に玉蜓老人障害者支援センターが設立したときに開業。車いすの清掃、見積もり、メンテナンスサービスのほか、障害者や高齢者それぞれのニーズに合わせ、さまざまな補助器具の製造、改造もしている。

 中国はその人口の多さから障害者や高齢者も多く、世界で最も補助器具の需要が高い国だ。補助器具の生産量も種類も増えたが、メンテナンスを行う「車いすの4Sショップ」はまだほとんどない。

「やっと見つけた!」――車いす4Sショップに初めて来た人のほとんどは、そんな声を上げる。車いすを購入することは簡単だが、修理する場所は見つからない。センター主任の趙強(Zhao Qiang)さんは数日前、4台の壊れた車いすを持参した元大学教授を応対した。

 この元教授は「車いすを修理するところは見つからないから、壊れたら新しいものを購入するしかない」と嘆いていたが、趙さんによると、これらの車いすに「致命傷」はなく、少しの修理で正常に使用できるという。趙さんは「市場には車いすの製品が多すぎて、共通の部品はあまりない。旧式の車いすだと、メーカーがもう見つからないのもあります」と話す。

 中国国家統計局によると、中国の障害者は8500万人を超えている。2025年には高齢人口は3億人を超えると推定される。北京で唯一の車いす4Sショップは「車いすの病院」ともいえるが、全国で同様のサービスを提供する場所はまれだ。4Sショップでは経験のある技師を雇い、修理にあたっている。

 趙さんは「障害者と高齢者は補助器具が必要なだけではなく、器具のメンテナンス、改造、カスタマイズサービスも必要です」と話し、「補助器具産業を完全に確立するには、もっと多くの人材と物的資源を投入しなければならない」と指摘している。 (c)CNS-工人日報/JCM/AFPBB News