【11月20日 AFP】インドネシアのスマトラ(Sumatra)島で、絶滅危惧種に指定されているスマトラゾウ1頭が、頭部を切断された状態で死んでいるのが見つかった。その頭部からは牙がなくなっており、密猟とみられている。同国自然保護当局が明らかにした。

 腐敗が進んだ40歳の雄のゾウの死骸は、同島リアウ(Riau)州で、プランテーションの作業員が18日に発見した。

 地元の自然保護局長は翌19日、「ゾウは頭部を切断されていた。鼻も切り取られており、その鼻は死骸の1メートル脇に落ちていた」と明かした。

 当局は、ゾウの死後およそ1週間が経過しているとみており、関与した者らの行方を追っていると述べた。

 インドネシア環境省は、アジアゾウの亜種であるスマトラゾウの野生の個体数は2000頭に満たないと推定している。(c)AFP