【11月20日 AFP】イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は19日、今シーズン開幕からの成績不振を受け、マウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督を解任したと発表した。

 トッテナムは12節を終えたプレミアリーグで3勝しか挙げられず、14位に沈んでいるほか、9月にはフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2019-20)でフットボールリーグ2(4部)のコルチェスター・ユナイテッド(Colchester United)に敗れ敗退した。

 トッテナムは発表文の中でポチェッティーノ監督とコーチ陣を解任したと記し、その中でダニエル・レビー(Daniel Levy)会長は、「この転換は苦渋の決断だった。フロントが軽々しく、急いで出した結論ではない」と述べた。

「昨シーズン終盤から今季にかけての国内戦の成績は、残念ながら非常に期待外れのものだった」

「難しい決断を下すことがフロントの任務。マウリシオやコーチ陣と共に経験した、記憶に残る多くの瞬間のことを振り返ると、この決断はなおさら難しいものだった。しかしクラブの利益を最優先に考え、われわれはこの決断を下す」

 47歳のポチェッティーノ監督は、2014年にサウサンプトン(Southampton FC)からトッテナムに加入。5年半にわたる在任期間ではタイトルに恵まれなかったものの、チームを好転させた。

 ポチェッティーノ監督の下、トッテナムはこれまで4シーズン連続で欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)に出場。昨季は優勝こそ逃したものの、劇的な勝ち上がりを見せてクラブ史上初となる決勝進出を果たした。

 しかし、イングランドでの成績は2月以降下り坂を転がっており、昨シーズンのプレミアリーグでなんとかトップ4入りできたのは、アーセナル(Arsenal)とマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が失速したためだった。

 不調は今シーズンの序盤まで続いており、チームは現在4位に11ポイント差、首位リバプール(Liverpool FC)に20ポイント差をつけられている。(c)AFP/Kieran CANNING