【11月22日 CNS】世間の注目を浴びていた中国国産のアニメーション映画『哪吒之魔童降世(英題:Ne Zha)』と『五維の記憶(英題:Memory 5D+)』の著作権に関する争いが裁判所で始まった。

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 中国の大手映画制作会社の「中影華騰(China Film Huateng)」は12日、微博(ウェイボー、Weibo)で情報を配信し、北京知的財産裁判所が映画『哪吒之魔童降世』の『五維の記憶』に対する創作アイデア侵害行為についての提訴を正式に受理したとしている。

「中影華騰」によると、映画『哪吒之魔童降世』は人物イメージやストーリー展開、制作要素などの点で、同社が2016年に制作・出品した舞台劇「五維の記憶」と多くの同等もしくは近似の箇所があり、作品の改編権、複製権と発行権を侵害しており、被告に対してすみやかに権利侵害をやめ、声明を発表し、悪影響を根絶するよう求めるとしている。そして経済的損失5000万元(約7億7250万円)を賠償し、関連費用100万元(約1540万円)を負担するよう求めた。

 情報配信後、ネット上で論議が広まったが、その後、中影華騰は「知財権を守るためにわれわれはまたも組織的かつ計画的、大規模なネット暴力による攻撃を受けている」としている。

 今年7月、映画『哪吒之魔童降世』は上映を開始して以来、好評を博している。今月10日の時点で、中国の映画上映ランキングの第2位を占め、興行収入は50億元(約770億円)を超えたとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News