【解説】「電子たばこ」 世界的に規制強化の動き 発明から20年
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■市場の急激な拡大
市場調査会社「ユーロモニター・インターナショナル(Euromonitor International)」によると、世界の電子たばこの使用者は2011年の700万人から、2018年には4100万人に急増している。一方、WHOの最新の統計によると、従来のたばこの使用者は、2016年は11億人だった。
電子たばこの最大の市場は米国で、次いで英国、フランス、ドイツ、中国となっている。また、電子たばこの使用は、若者の間で劇的に増えている。
■規制強化の動き
インドは今年9月、電子たばこが若年層の間で急速に広がっていることを指摘し、輸入、販売、製造、広告を禁止すると発表した。電子たばこはこの他、ブラジル、シンガポール、タイで禁止されているが、この他の国々での規制はまちまちだ。
米国では、マサチューセッツ州が電子たばこを禁止している。また今年6月には、カリフォルニア州サンフランシスコが、米国の都市として初めて電子たばこの販売・製造を事実上禁止した。さらにニューヨーク州も9月、ミシガン州に続いてフレーバー付き電子たばこの販売を禁止している。
米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は今月、フレーバー付き電子たばこ製品の禁止を検討しており、業界代表と協議するつもりだと明らかにしていたが、ここにきて販売を禁止する法案への署名を先送りしたことが伝えられた。2020年大統領選への影響を懸念したためだという。(c)AFP/Olivier THIBAULT