【11月19日 AFP】男子テニスの最新世界ランキングが18日に発表され、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が1位をキープし、首位でシーズンを締めくくった。

 ナダルは前週行われたATPファイナルズ(ATP Finals 2019)でラウンドロビン敗退となったが、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が準決勝に進めなかったため、2位の同選手と840ポイント差の9985ポイントで今季を終えることになった。

 ナダルの1位フィニッシュは通算5度目。これでライバルであるジョコビッチやロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の回数に並び、ピート・サンプラス(Pete Sampras、米国)氏が持つ最多記録の6回にあと一つと迫った。

 今季はナダルとジョコビッチの2人がツアーを席巻。ナダルが全仏オープン(French Open 2019)と全米オープン(US Open Tennis Championships 2019)、ジョコビッチが全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2019)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)を制し、四大大会(グランドスラム)のタイトルを分け合った。

 フェデラーは2年連続でシーズンを3位で終えた。8月に38歳になったフェデラーは、四大大会(グランドスラム)を中心とした大会に集中し、今季は出場数を削減。その中で、全仏オープンではナダルの前に準決勝敗退、全米オープンではフルセットの末にグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)に敗れ、ベスト8敗退となった。

 また、ウィンブルドン決勝では激闘の末にジョコビッチに屈したが、この一戦は同大会のシングルスでは初めて最終セットのタイブレークで決着がつき、フェデラーの21度目となるグランドスラム制覇の望みが来年もあることを示唆した。

 全仏オープンで準優勝、ATPファイナルズでも決勝に駒を進めたドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は4位に浮上。そのティエムを倒してシーズン最終戦を制したステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は、ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に次ぐ6位で今季を終えることになった。

 元王者のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、世界ランキング240位でスタートした今季初めは引退の可能性もあった。股関節の手術とその後のリハビリに苦しみ、9月には同503位まで順位を落としたが、ヨーロピアン・オープン(European Open 2019)で優勝を飾る劇的な復活を果たし、最終的には126位まで上げて一年を終えた。

 最新ATPランキングは以下の通り。

1位:ラファエル・ナダル/9985ポイント
2位:ノバク・ジョコビッチ/9145ポイント
3位:ロジャー・フェデラー/6590ポイント
4位:ドミニク・ティエム/5825ポイント
5位:ダニール・メドベージェフ/5705ポイント
6位:ステファノス・チチパス/5300ポイント
7位:アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)/3345ポイント
8位:マッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)/2870ポイント
9位:ロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)/2540ポイント
10位:ガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)/2530ポイント
11位:ダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)/2335ポイント
12位:ファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)/2290ポイント
13位:錦織圭(Kei Nishikori)/2180ポイント
14位:ディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)/2125ポイント
15位:デニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)/2050ポイント
16位:スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)/2000ポイント
17位:カレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)/1840ポイント
18位:アレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)/1775ポイント
19位:ジョン・イズナー(John Isner、米国)/1770ポイント
20位:グリゴール・ディミトロフ/1747ポイント
126位:アンディ・マレー/442ポイント

(c)AFP