【11月19日 AFP】北朝鮮政府は18日、米国が非核化協議で新たな譲歩をしない限り、米国との首脳会談には「これ以上、興味を持たない」と表明した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は前日、首脳会談実施の可能性を示唆していた。

 トランプ氏は17日、ツイッター(Twitter)への投稿で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長に対し、「迅速に行動して、合意をまとめるべきだ」と呼び掛け、「近く会おう!」と述べた。

 米朝首脳会談は昨年6月以降、3度行われたが、今年2月のベトナム・ハノイでの会談が制裁緩和をめぐる意見の相違により物別れに終わって以降、協議は行き詰まっている。今年10月、スウェーデンで行われた実務者協議はすぐに決裂。北朝鮮は米国に対し、年内に新たな提案をするよう要求している。

 北朝鮮の金桂冠(キム・ゲグァン、Kim Kye Gwan)外務省顧問は、国営朝鮮中央通信(KCNA)を通じて発表した談話で、米国が「進展があるかのようなふり」をして時間稼ぎをしていると指摘。トランプ氏のツイッター投稿について、新たな首脳会談を示唆するものと解釈しつつも、「われわれは、われわれに利益のないそのような会談にこれ以上、興味を持たない」と明言した。さらに、北朝鮮は「これ以上米大統領に誇るべき種を与えない」と述べ、トランプ氏が自身の功績と自負する「成果」に対する見返りを北朝鮮は得るべきだと主張した。(c)AFP