【11月18日 AFP】南アフリカで行われたサッカーの試合中に、主審を突き飛ばしてイエローカードが提示されていたケープタウン・シティ(Cape Town City)のMFムポ・マコラ(Mpho Makola)に、6か月間の出場停止処分が言い渡された。

 同国代表の経験を持つ33歳のマコラは、先月行われたネドバンク・カップ(Nedbank Cup 2019-20)のカイザー・チーフス(Kaizer Chiefs)戦で相手チームにPKが与えられると、アボンジル・トム(Abongile Tom)主審を両手で突き飛ばした。

 この反則はレッドカードに相当するものだったが、トム主審は自制心を失いチームメートから引き離されたマコラにイエローカードを出すにとどまった。

 マコラの出場停止処分は、規律に反した重大な反則があっても軽い処分が与えられることに慣れている南アフリカの多くのサッカーファンに衝撃を与えた。出場停止や罰金の処分は条件付きで軽減されることが多く、寛大な働きかけが反則行為に拍車をかけるという批判を呼んでいた。

 主審に唾を吐いたとして同国1部リーグの選手に12か月の出場停止が言い渡された際、この処分は異議申し立てにより6試合の出場停止と10万ランド(約73万円)の罰金に軽減された。

 また、選手の間で起きた同様の出来事では、反則行為をした側の不服により10試合の出場停止処分が6試合に減り、罰金は科されなかった。

 マコラの出場停止処分は今月15日から適用されており、ケープタウン・シティが来年5月23日に予定されている同国FAカップ(South Africa FA Cup 2019-20)の決勝に進出できなければ、同選手は今季の残りすべてを欠場することになる。(c)AFP