【11月18日 AFP】健康状態をめぐり臆測が飛び交っていたフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領(74)が15日、体調不良を認め、人生が「私の健康を侵しつつある」と述べた。ドゥテルテ氏はここ2週間にわたって公的な場に姿を見せていない。

 先月バイク事故に見舞われたドゥテルテ氏は、その翌週に天皇陛下の即位の礼に参列するため日本を訪れた際、背骨に「耐え難い痛み」を訴え、予定を切り上げて帰国していた。

 ドゥテルテ氏は先月初め、自己免疫疾患の「重症筋無力症」を患っていると公表。この病は筋肉の衰弱を引き起こし、まぶたが垂れ下がる症状によって視界不良に至る可能性がある。事故があったのは、持病の公表からわずか10日後のことだった。

 ドゥテルテ氏は現地テレビ局GMAニュース(GMA News)のインタビューで「もし、『健康状態は万全か?』と聞かれれば、もちろん違う」と述べ、「私が持つすべての病気は、もう年老いているためだ。人生が私の健康を侵し始めた」と語った。

 健康不安を受け、ドゥテルテ氏の指導力に対する懸念が高まっている。サルバドール・パネロ(Salvador Panelo)大統領報道官によると、ドゥテルテ氏は先週以降、地元の南部ミンダナオ(Mindanao)島のダバオ(Davao)で休養を取りながら執務を行っている。(c)AFP