【11月18日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2019)第19戦のバレンシアGPは17日、MotoGPクラスの決勝が行われ、レプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が今季12勝目を挙げ、シーズン最終戦を優勝で飾った。

 先月に6度目となる総合優勝を確定させたマルケスは、2番グリッドからスタートこそ失敗したが、ライバル選手を一人ずつ着実に追い越していき、バレンシアGPでMotoGPクラス2勝目を挙げた。

 最高峰クラスでの通算56勝目をマークしたマルケスは「チームとして新しいことに挑戦したから、難しい週末だった」「完璧なシーズンを送れた。再現するのは難しいだろう」と振り返った。

 ペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)は、ポールポジションからスタートしたものの、マルケスに1秒以上の差をつけられ2位でフィニッシュ。デビューシーズンながら今季5度目の2位となった20歳は、1999年以来となるフランス人選手のMotoGP優勝にまたも一歩届かなかった。

 3位にはアルマ・プラマック・レーシング(Alma Pramac Racing)のジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)が入り、これがキャリア最後のレースになったレプソル・ホンダのホルヘ・ロレンソ(Jorge Lorenzo、スペイン)は13位でフィニッシュした。

 通算3度の総合優勝を誇る32歳のロレンソは14日に現役引退を発表した。同選手の後釜には、マルケスの弟で、今季Moto2クラスの総合王者に輝いたマークVDS(Marc VDS Racing)のアレックス・マルケス(Alex Marquez、スペイン)がおさまる可能性がある。

 総合チャンピオンに7度輝き、40歳になっても引退する気配をまったく見せないモンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)は8位に入り、年間順位は7位となった。

 また、ドゥカティ(Ducati Team)のアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)は4位でフィニッシュし、総合順位では3シーズン連続でマルケスに次ぐ2位となった。(c)AFP