【11月18日 AFP】サウジアラビアは17日、国営石油会社サウジ・アラムコ(Saudi Aramco)の新規株式公開(IPO)による目標評価額を最大で1兆7100億ドル(約186兆円)とすると発表した。ムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)が当初目標としていた2兆ドル(約217兆円)を下回る。

 アラムコは1株当たり30~32サウジ・リヤル(約870~約930円)で募集を開始。今回のIPOで株式の1.5%を売り出し、240億~256億ドル(約2兆6000億~約2兆7800億円)を調達する。当初は株式の5%を売り出す計画だった。

 遅れに遅れた新規上場は、同国の実質的な指導者であるムハンマド皇太子が進める石油依存から脱した経済からの多角化へ向けた計画の基礎となるもの。2014年に行われた中国の電子商取引(EC)大手アリババ(Alibaba、阿里巴巴)の世界最大の上場、250億ドル(約2兆7200億円)を超える可能性がある。

 最初に上場の意向が発表されたのは2016年。ムハンマド皇太子は評価額2兆ドルを目指していたが、投資家や分析家からは懐疑の目が向けられていた。(c)AFP/Anuj Chopra