【11月19日 Xinhua News】中国南部地域の水を北部地域に送り、慢性的な水不足解消を目指す「南水北調」プロジェクトの中央ルート第1期工事が2014年12月に完成してから5年近くが経つ。北京市水務局によると、湖北省(Hubei)丹江口(Danjiangkou)ダムから北京市へ送られた水の総量は現時点で52億300万立方メートルに達しており、1200万人を超える北京市民がその恩恵を受けた。地表水の水質基準も2類(飲用水)以上を常に維持している。

 北京は「南水北調」中央ルートの終着点に当たり、同ルートで送られてくる水が同市の水道水の7割をまかなっている。そのほかの一部は、密雲(Miyun)や懐柔(Huairou)、大寧(Daning)、十三陵(Shisanling)など市内の中・大型ダムの貯水や地下水の水位回復にも用いられている。同市北東部にある密雲ダムでは2000年以降、幾度も貯水量が最高記録を更新するようになり、平原地区の地下水位も2016年を境に減少から増加に転じている。

 水務局の責任者は、南方からの送水は北京の水資源を大幅に増加させたと指摘。都市給水の安全保障を向上させ、都市居住民の水利用を改善したと語る。この5年間に毎年10億立方メートルの水が送られたことで、市民1人当たりの年間水資源は100立方メートルから150立方メートルに増え、首都の水不足は大幅に緩和されたという。

 南水北調中央ルート工程建設管理局によると、同ルートは通水以降、安定的に運用されており給水量も年々増加。当初の予想を超える効果と利益を上げている。16日時点の累計送水量は255億立方メートルを超え、水路沿線で生活する5859万人余りが恩恵を受けたほか、北京市や天津市、河北省、河南省の20余り都市の主水源となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News