【11月17日 AFP】イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)を率いるアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督宛てに、実弾の入った郵便物が届き、警察が同監督の警護を行っているとイタリアメディアが報じた。これに対してインテルは、郵便物はコンテ監督ではなく、クラブに送られてきたものだと話している。

 国内紙のコリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)は、コンテ監督の元に実弾の入った匿名の郵便物が最近届いたと報道。しかしクラブがその後ANSA通信に対して、「郵便物が届いたのはクラブで、監督個人に送られたものではない」と発表した。

 インテルは「本日報じられたニュースについて、アントニオ・コンテ監督が個人的に脅迫を受けたわけではないことをお知らせする。従って、監督個人として被害届は出していない」「郵便物を受け取ったのはクラブ。そのためこうした状況の通例通り、所轄の官庁に連絡を取った」と発表している。

 ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙は、警察が捜査を開始し、外出先や練習グラウンドでは、コンテ監督の周囲を警察が見張っていると報じた。

 その一方で、指揮官の妻エリザベッタ・マスカレッロ(Elisabetta Muscarello)氏はSNSに、「はっきり言っておくけど、銃弾の記事はでたらめ!」と投稿している。

 インテルは現在、コンテ監督が以前率いたユベントス(Juventus)に次ぐリーグ2位につけている。コンテ監督はユベントスで2012年から2014年にかけてリーグ3連覇を達成し、その後イタリア代表とイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)をへて、今季からインテルでセリエAに復帰した。(c)AFP