香港最大の音楽フェス「クロッケンフラップ」、中止を発表
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【11月16日 AFP】今月22~24日に開催予定だった香港最大の音楽フェスティバル「クロッケンフラップ(Clockenflap)」の主催者が15日、中止を発表した。暴力沙汰を伴う政治的混乱に見舞われる香港では、さまざまなイベントが相次いで中止や延期に追い込まれている。
クロッケンフラップは香港で毎年開かれる音楽フェスティバルで、会場となるハーバーフロントエリアには数万人のファンが来場する。今年は、英国のフォークロックバンド、マムフォード&サンズ(Mumford & Sons)、米歌手のホールジー(Halsey)らがヘッドライナーを務める予定だった。
主催者は、「危機的な状況が今週強まったことで、来週以降の見通しが不透明なため、クロッケンフラップ2019は中止する」「今週までフェスティバル開催に向けて全力を尽くしてきたが、残念ながら今の状況では開催は不可能だ」と述べている。
この一週間、警察と民主化を求めるデモ参加者との衝突が激化し、市内の一部にはがれきが散乱。今月8日には、22歳の学生が警察とデモ隊との衝突の際にビルから転落して頭部を負傷し、搬送先の病院で死亡。14日には、れんがが当たった70歳の香港出身の男性が死亡した。
今月16日に予定されていた毎年恒例のプライドパレードは、警察が市内での行進を禁止したことを受け、集会に切り替えられた。これまでにも、女子テニス協会(WTA)の香港オープン(Prudential Hong Kong Tennis Open 2019)、国際NGO「オックスファム(Oxfam)」による毎年恒例の資金調達イベントであるトレイルラン、Kポップアイドルやコメディアンが出演するコンサートなども中止されている。(c)AFP