【11月16日 AFP】(更新)イラン中部シルジャン(Sirjan)で、ガソリンの値上げに対する抗議活動が発生し、市民1人が死亡、複数人が負傷した。準国営のイラン学生通信(ISNA)が16日、報じた。

 郡の首長代理は同通信に対し、「残念なことに誰かが亡くなった」と話し、死因や「射殺されたのかどうか」はまだ明らかになっていないと述べた。また、抗議活動の最中に複数人が負傷したとしている。

 さらに「治安部隊には銃撃する許可は下りておらず、警告射撃のみが認められており、実際にそうした」と強調。抗議活動については「静穏」な集会が、「公共物を破壊し、給油所に被害を与え、石油会社の燃料貯蔵施設に近付いて火をつけようした者に利用された」と説明している。

 この試みは、警察やイラン革命防衛隊(IRGC)、民兵組織「バシジ(Basij)」などによって阻止されたという。

 同国では15日、ガソリンの配給制が導入され、価格が少なくとも50%値上げされていた。

 国営イラン通信(IRNA)は、マシャド(Mashhad)、ビルジャンド(Birjand)、アフワズ(Ahvaz)、アバダン(Abadan)、ホッラムシャフル(Khoramshahr)、マフシャフル(Mahshahr)、シラーズ(Shiraz)、バンダルアバス(Bandar Abbas)など他の都市でも「散発的な」抗議が発生したと伝えている。(c)AFP