【11月18日 CNS】中国では11月に入り、未成年者が電子たばこに手を出さないよう、インターネットサイトでの販売を禁止するなど集中的取り締まりを始めた。しかしながら、一部のサイトやSNSでは今も入手が可能な上、コンビニや小規模のスーパーではお菓子やUSBのようなデザインで電子たばこを販売しており、規制が難しい状況だ。

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 国家たばこ専売局と市場監督管理総局は今月に入り、インターネットを通じた電子たばこの販売と広告を禁止するよう通達。今月5日以降、大手ネットサイトには電子たばこのオンラインショップを閉めるよう促した。これまでに京東(JD.com)、天猫(Tmall)、拼多多(Pinduoduo)、蘇寧(Suning)など9つの大手サイトはショップを閉鎖し、すべての電子たばこ商品を撤去した。

 しかし、個人がやりとりする中古品取引サイトや微博(ウェイボー、Weibo)などのSNSで検索すれば、電子たばこはまだ販売されており、入手は簡単だ。

 さらに、スーパーやコンビニでは使い捨ての電子たばこを30元(約460円)から50元(約770円)程度で販売。サイズは小さく、外観はUSBのようで、隠して持ち歩くことは容易だ。北京市内の中学・高校周辺の店舗でも販売されており、あるコンビニ店主は「商品を買いに来るのはほとんど若者です。明らかな子どもはいませんが、未成年者はいるかどうか分かりません」と打ち明けた。

 多くの使い捨て電子たばこのパッケージには「たばこ」という表記がなく、「グリーンムード」「ピーチウーロン」といった商品名を付けている。包装はきれいにデザインされ、お菓子か文房具に間違えそうなものばかりだ。

 大半の店舗では、店員がいるカウンター奥に普通のたばこと一緒に電子たばこが陳列されているが、一部の店では客が自分で手にすることができる場所に置いてあり、悪質な場合はお菓子コーナーの棚近くに置いている店舗もある。(c)CNS-北京青年報/JCM/AFPBB News