【11月15日 AFP】9月に米東海岸を直撃した強い勢力のハリケーン「ドリアン(Dorian)」によって海に流されてしまった牛3頭が、飼育地から離れた沿岸の島で生きていることが確認された。米メディアが14日、報じた。

 地元紙シャーロット・オブザーバー(Charlotte Observer)が報じたところによると、海に流された3頭は6~10キロの距離を泳いで防波島にたどり着いたとみられるという。この島は米ノースカロライナ州沖にあるアウターバンクス(Outer Banks)の一部で、植物がまばらに生育する砂丘島だった。アウター・バンクスにあるルックアウト岬国立海浜公園(Cape Lookout National Seashore)のパークレンジャーによって発見された。

 同州シダーアイランド(Cedar Island)にある私有地で他の牛とともに放し飼いにされていた3頭は、ハリケーン襲来中に行方が分からなくなってから3か月が過ぎていた。9月のドリアン直撃によって、シダーアイランドでは、牛の群れと約30頭の野生馬が海に押し流されていた。

 3頭は飼い主によって確認された。今後については、鎮静剤で落ち着かせてからボートで元の飼育地に戻される見通しだと、国立公園の広報担当者はオブザーバー紙に語っている。(c)AFP