【11月15日 AFP】米大リーグ(MLB)、2019年シーズンの最優秀選手(MVP)が14日に発表され、ナ・リーグではロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のスラッガー、コディ・ベリンジャー(Cody Bellinger)が、ア・リーグではロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)のマイク・トラウト(Mike Trout)がそれぞれ選出された。

 24歳のベリンジャー一塁手は、ミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)のクリスチアン・イエリチ(Christian Yelich)とワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)のアンソニー・レンドン(Anthony Rendon)を抑えて初のMVP受賞となった。

 今季は本塁打47本、二塁打34本に加えて塁打数でもナ・リーグ1位の351を記録。本塁打数では2018年シーズンMVPのイエリチと一騎打ちを演じたが、同選手は試合中に膝を骨折するというおぞましい事故に遭い、突如として18試合を残してシーズン終了となった。

 ベリンジャーは2017年シーズンの新人王にも輝いており、MVPと両方の栄冠に輝いたのはナ・リーグ史上18人目の快挙となった。

 シーズンの各賞はそれぞれの球団が本拠地とする都市の記者2人ずつ(合計30人)から構成される全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって決められ、1位票が14ポイント、2位票が9ポイント、3位票が8ポイントとなっている。1位票ではベリンジャーが19人の記者から支持を得て合計362ポイントを獲得したのに対し、イエリチは10票を稼ぎ、レンドンは1票にとどまった。

 一方、エンゼルスの主砲トラウトはこれが自身3度目の選出となり、ジミー・フォックス(Jimmie Foxx)氏、ジョー・ディマジオ(Joe DiMaggio)氏、ヨギ・ベラ(Yogi Berra)氏、ミッキー・マントル(Mickey Mantle)氏、アレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez)氏ら往年の名選手と並び、ア・リーグでは史上6人目の快挙を果たした。

 トラウトは17人から1位票を獲得し、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のアレックス・ブレグマン(Alex Bregman)とオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)のマーカス・セミエン(Marcus Semien)を抑えての受賞となった。2位のブレグマンは、13人からトップ選手と評価された。(c)AFP