【11月14日 AFP】英国で昨年、わいせつなメッセージを女性2人に送っていたことが発覚して政務次官を辞任した政治家が、来月行われる選挙への再立候補を模索していたものの、同じ選挙区の候補として別居中の妻が選出されたことから、出馬を断念した。

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 与党・保守党の地方支部関係者らはAFPに対し、イングランド中部のバートン(Burton)・ユートクセター(Uttoxeter)選挙区の立候補者として、民間企業・エネルギー・産業戦略政務次官を務めていたアンドルー・グリフィス(Andrew Griffiths)氏ではなく、同氏との離婚手続きを進めている妻のケイト(Kate Griffiths)氏を選出したことを認めた。

 英紙ガーディアン(Guardian)は、グリフィス氏が12日、自身の行いについて謝罪し「遺憾ながら、政治の第一線から退くときが来たと判断した」と話したと伝えた。

 グリフィス氏は、わいせつメッセージの件が報じられたことを受け、昨年7月に政務次官を辞任。来月12日に予定されている総選挙で、同選挙区からの立候補を目指していたが、地元から強い反発が出ていた。

 ケイト氏は13日、BBCに対し、「メディアに掲載された行いについて本人から聞いたその日に、夫の元を離れた」と明かし、選挙に関して夫の協力は一切受けないと明言した。(c)AFP