【11月14日 Xinhua News】中国遼寧省(Liaoning)瀋陽市(Shenyang)のある消費者は北京時間11日午前0時33分(日本時間同午前1時33分)、ネットで購入した商品を受け取った。同日に開催されたアリババ(Alibaba)主催の世界最大のEコマースの祭典、「独身の日(11月11日)」セールで商品を注文してから、わずか8分後だった。

 消費者

 たった今注文したばかりなのに、もう届けてくれたの?すごく早いですね!

 中国国家郵政局のモニタリングデータによると、11日全日で各郵便局や宅配便企業が処理した宅配貨物は、昨年同日と比べ28.6%増の5億3500万件となり、過去最高を記録した。各宅配便企業は「独身の日」に備えて労働力や物資を準備した他、テクノロジー面にも力を入れた。

 宅配便企業の瀋陽地区公共事務部責任者 白広海(Bai Guanghai)さん

 われわれは電子商取引(EC)プラットフォームによる先行販売の勢いに対応するため、「スマート工業チェーン」による「最大限に効果的な事前準備」の方式を開発した。ビッグデータを用いて需要が見込まれる取扱件数を予測し、消費者から最も近い場所に商品を前もって準備しておくことで、ワンクリックで購入された商品をすぐに届けることが可能になった。

 ビッグデータ、クラウドコンピューティング、人工知能(AI)などの革新的技術はスマート意思決定を助け、「独身の日」における宅配貨物件数の予測精度は99.6%に達した。また自動重量計測器と荷物自動整列・ピッキングロボットは、鍵となる重要な部分で作業の質と量、効率を効果的に高めた。インテリジェントストレージ、スマートターミナル、スマート音声認識、スマート地図などの技術的手段は、サプライチェーンの保管、輸送、配送それぞれのつながりをより緊密にし、全プロセスのスマート化管理とリアルタイムでのモニタリングを実現させた。

 顧客のニーズに応える衝撃的な「8分配送」以外でも、商品の先行販売で予約購入をした多くの顧客が11日午前8時頃には宅配便を受け取っていた。この宅配便企業は「独身の日」の当日中配達率が6割を超え「注文を取り消そうか迷っているうちに宅配便が商品を届けに来る」という状況を実現してしまった。(c)Xinhua News/AFPBB News