【11月15日 Xinhua News】中国の通信最大手、中国移動(チャイナモバイル、China Mobile)の四川省子会社が中国移動(成都)産業研究院と共同開発した第5世代移動通信システム(5G)医療業界専用ネットワークが13日、四川大学(Sichuan University)華西第2医院で運用を開始した。

 同研究院の劉瀚旻(Liu Hanmin)院長は、同ネットワークは特に医療機関におけるさまざまな場面でのニーズに対応して開発・設計されており、高解像度データのリアルタイム伝送を実現し、周波数帯域幅をフレキシブルに調整できると説明した。

 劉氏によると、医療機関はすでに、同ネットワークが新生児集中治療室用にリリースした「 (5G)+仮想現実(VR)」新生児面会アプリを活用しており、これを通じて保護者はVR機器を装着するだけで、すぐに病室に身を置いているかのように子どもの状態を直接観察することができるという。

 また同ネットワークのアプリによって、新生児転院搬送時に救急車が小さな移動医療施設へとレベルアップ、新生児患者の身体症状や症状の記録、リアルタイムのデータを秒単位で伝送可能となった。医療施設にいる専門家が遠距離から新生児に対する応急処置に関与し、治療計画を策定することで、病院での治療と病院前救護をシームレスにつなぎ、患者の命を救うための貴重な時間を確保することができるという。(c)Xinhua News/AFPBB News