【11月14日 AFP】イスラエル軍とパレスチナのイスラム過激派組織「イスラム聖戦(Islamic Jihad)」の間で衝突が続いていたパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で14日、停戦が発効した。エジプト当局筋とイスラム聖戦の幹部がAFPに明らかにした。ガザ地区では双方の攻撃の応酬が激化し、死傷者が出ていた。

 エジプトの高官は「エジプトの努力の結果結ばれた停戦合意」を「イスラム聖戦を含むパレスチナの勢力」が支持したと述べた。イスラム聖戦側の情報筋も、AFPにこれを認めた。

 同高官によるとこの合意に基づき、パレスチナ側にはガザ地区の平穏の回復と、デモ発生時における「平和の維持」、一方イスラエル側には、戦闘の中止に加え、パレスチナ人によるデモの際の「停戦の維持」が求められているという。

 停戦は現地時間14日午前5時30分(日本時間同午後0時30分)に発効した。

 イスラエル軍は12日、ガザ市内の武装組織の幹部を標的として殺害。以後双方の攻撃の応酬が続き、イスラエル軍はパレスチナ側から飛来したロケット弾の数が350発を超えたとしている。

 ガザ地区でのイスラエル軍の空爆による死者は、12日以降34人に上った。パレスチナ当局者らの話では、一度に8人を失った家族もいるという。(c)AFP