【11月16日 CNS】中国・雲南省(Yunnan)景谷県(Jinggu)の森林公安局から10日、生態環境面、科学研究面、社会経済面の三つの面で保護価値を認められた「国家三面保護動物」であるヤマネコを捕殺した容疑者を起訴したという情報を得た。容疑者は「ヤマネコに自宅のニワトリを食われたので、捕殺して食べる準備をしていた」と話しているという。

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 公安局に6日、景谷県鳳山鎮(Fengshan)の文海村(Wenhai)で野生動物を違法に捕殺した者がいるとの通報があった。警察が通報された銭容疑者の自宅に急行、ネコに似た動物の毛皮とすでに皮を剥がされた動物の体を発見した。

 銭容疑者によると、2017年から自宅で飼っているニワトリが頻繁に盗まれ、大きな被害を受けていたが、いろいろ努力しても一向に泥棒を見つけることができなかったため、最近になってニワトリ飼育柵のそばにワナを仕掛けたところ、5日の夜にとうとう泥棒を捕まえることができた。しかし、それは1匹のヤマネコだった。

 怒った銭容疑者はヤマネコを殺し、皮を剥いで食べる準備をしていたが、その前に通報されてしまったという。

 関係機関の鑑定の結果、銭容疑者が捕殺したのは野生のヤマネコで「国家三面保護動物」と判明。ヤマネコ捕殺にはそれなりの事情があったとはいえ、「中華人民共和国野生動物保護法」の規定違反の行為であるため、同公安局は起訴した。(c)CNS/JCM/AFPBB News