【11月14日 AFP】米フェイスブック(Facebook)は13日、今年に入ってから数十億件の偽アカウントを削除したと明らかにした。偽アカウントの多くは、最近作成されたものだったという。

 フェイスブックは透明性に関する最新の報告で、「われわれは虚偽の不正アカウントを作成する試みを検出・阻止する能力を向上させた」と説明。「これらの検出システムを利用し、われわれは偽アカウント作成の試みを日々、概算で数百万件阻止している」と述べた。

 偽アカウントとは、存在しない人物や団体になりすまして作成されるアカウントを指す。フェイスブックは、今年4~9月における偽アカウントの割合が全世界の月間アクティブユーザー数の5%程度だったとみている。

 フェイスブックは、特に政治課題や社会問題に関する組織的な活動の一環として情報が拡散される際、その情報源の出どころについて人々を欺く狙いで作成されたアカウントを検出・削除する手法に多額の投資を行っている。

 今回の報告からは、米国を筆頭に、政府によるユーザーに関する情報提供を要請する件数が過去最高を記録したことも明らかになった。

 報告によると、フェイスブックのユーザーデータに関する政府からの要請件数は今年1~6月で12万8617件に達し、前年同期比で16%増加。米国は8万2461件のアカウントに関する情報について5万741件の要請を出し、要請件数が最も多かった。うち約3分の2について、フェイスブックは調査をユーザーに通知することを禁じられていたという。(c)AFP