【11月14日 AFP】イスラエル軍による、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)のイスラム過激派組織司令官を狙った攻撃を受け、双方の軍事衝突は13日も続いた。衝突が収まる兆しがほとんど見られない中、パレスチナ側の死者数は攻撃開始から2日目の同日、26人に増加した。

 イスラエルは、パレスチナ自治区ガザ地区に対する今回の攻撃について、過激派組織「イスラム聖戦(Islamic Jihad)」の拠点とロケット弾発射部隊を標的とするものと説明している。パレスチナ側はこの攻撃の報復としてイスラエルに対し新たなロケット弾による連続攻撃を行った。

 停戦協議を行うと報じられていた国連(UN)のニコライ・ムラデノフ(Nickolay Mladenov)特別調整官(中東和平担当)は13日午後、エジプトの首都カイロに到着した。空港当局が明らかにした。国連とエジプトはこれまでも、イスラエルとガザ地区の武装勢力間の戦闘をめぐり、停戦の調停を行ってきた。

 一方、停戦調停を目指す協議を知る情報筋は、戦闘が激化する可能性が依然として高いと警告している。(c)AFP/Sakher Abou El Oun with Ahikam Seri in Sderot, Israel