【11月13日 AFP】(更新)香港の民主派デモ隊は13日、「遍地開花」(至る所での開花)と銘打った戦略を強化し、各地で道路の封鎖や破壊行為におよんだ。国際的な経済中心都市である香港は今週、民主派デモにより機能不全に陥り、ここ5か月にわたり続く騒乱の中でも最大規模の暴力行為が続いている。

 香港中文大学(Chinese University of Hong Kong)では、竹で組んだ投石機が用いられた。中心部の中環(セントラル、Central)地区には、竹やれんがのバリケードがつくられた。

 当局によると、同日の騒乱では58人の負傷者が病院に搬送され、うち1人が重体となっている。病院側は重体の負傷者について詳細を明らかにしていないが、地元メディアは、上水(Sheung Shui)地区で起きた住民とデモ隊との衝突で頭部にれんがが当たったとみられる70歳の男性が重傷を負ったと伝えている。

「遍地開花」はデモ隊が11日に始めた新たな戦略で、少数グループに分かれて市内の各地に分散し、最大限の混乱を引き起こすとともに警察を分散させる狙いがある。(c)AFP