【11月13日 AFP】バングラデシュで12日、満員の列車同士が衝突し、少なくとも16人が死亡、60人近くが負傷した。警察が明らかにした。

 東部カスバ(Kasba)にある駅で、首都ダッカ行きの列車とチッタゴン(Chittagong)行きの列車が衝突し、3両が脱線した。

 地元の警察幹部は、「少なくとも16人が死亡し、58人が負傷した」と述べた。

 地元の政府関係者はAFPに対し、午前3時(日本時間同6時)ごろ、ダッカ行きの列車が、駅を通過しようとしていたチッタゴン行きの列車に衝突したと述べ、ダッカ行きの列車は駅の外で待機し、チッタゴン行きの列車を先に通すべきだったと話した。

 バングラデシュ国鉄(BR)の関係者は報道陣に対し、信号機の不具合が原因として考えられると説明した。

 同国では列車事故が頻発しており、信号機の不備や設備の老朽化が主な原因となっている。路線の中には100年前に建設されたものもある。

 民間の調査団体によると、今年1月1日~6月30日に同国では少なくとも202件の列車事故が発生したという。(c)AFP