【11月13日 AFP】先月行われたボリビア大統領選で4選を果たしたものの、不正疑惑による抗議デモの広がりを受け、辞意を表明したエボ・モラレス(Evo Morales)前大統領は12日、政治亡命を認めたメキシコに到着した。モラレス氏は到着後、政界にとどまる意向を表明した。

 左派の指導者であるモラレス氏を乗せたメキシコ空軍機は、メキシコ市空港(Mexico City International Airport)に着陸し、メキシコのマルセロ・エブラルド(Marcelo Ebrard)外相が同氏を出迎えた。

 メキシコ到着後モラレス氏は「闘いは続く」と述べ、政界にとどまる意向を表明した。

 13年余り大統領を務めたが、選挙での不正疑惑から辞任に追い込まれたモラレス氏は、自身が「クーデター」の犠牲者であると言明。ボリビアの貧困層や先住民の生活水準を改善したとして自身の功績を擁護し、「すべての人に社会的公正が達成されて初めて平和が訪れる」と語った。「クーデター」をめぐっては、メキシコのエブラルド外相もモラレス氏がその犠牲になったとの認識を示している。(c)AFP