【11月13日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)が、今季見事な走りを続けていることを受けて、2020年シーズンもチームの第2ドライバーとして起用されることが12日に決まった。

 英国人の父親とタイ人の母親のもと、英国で生まれ、現在はタイ国籍でF1に参戦しているアルボンは、今季開幕当初はレッドブルの弟分に当たるトロロッソ(Toro Rosso)から出走していたが、シーズン途中に昇格の機会を得ると、その後の全7レースで6位以内に入って68ポイントを獲得し、チャンスをつかんだ。

 レッドブルでの最高成績は日本GP(Japan Grand Prix 2019)の4位で、年間順位では次戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2019)を前に84ポイントで6位につけている。これを受けて、来季もマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)とともにレッドブルで走ることになった。

 アルボンはチームの公式ウェブサイトで「今年は僕にとって信じられない一年で、シーズン途中でレッドブルに引き上げられただけでも大きな前進だった」「ここからは今季の教訓と経験を生かして成長し、2020年は最前線で勝負したい」とコメントした。

 ピエール・ガスリー(Pierre Gasly)に代わり、シーズン途中でレッドブルのドライバーとなったことについて、アルボンは、自分を信頼してくれたチームへの感謝を述べている。

「来年もまた、マックスとタッグを組めることが本当にうれしいし、こうしたチャンスをもらえた自分がすごく幸運だということは分かっている」「僕を信頼し、加入以来、結果を出せると信じてくれたレッドブルにはとても感謝している。チームとしても、来年も僕を乗せるというのは大きな決断だったはずだ」

 一方のガスリーも、トロロッソのシートは守ることが決まり、かろうじて面目を保った。ベルギーGP(Belgian Grand Prix 2019)前の8月末での「ショッキング」な降格や、フェルスタッペンと成績で大きく差がついた理由について、ガスリーは口を閉ざし続けている。レッドブルから出走した今季12レースで、ガスリーがフェルスタッペンを上回ったのは予選、決勝ともにわずか1回で、ポイントもフェルスタッペンの181点に対して63点と大きく水をあけられていた。(c)AFP