【11月13日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)は12日、3日目が行われ、大会第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)が6-7(5-7)、6-3、7-6(7-5)で第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破り、準決勝進出を決めた。このため第3戦のジョコビッチ対ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の試合は、4強入りを懸けた一戦になることが決まった。

 ティエムは第1セットを落としながらも見事な攻めのテニスで逆転し、今大会ここまでで最大の激闘を制した。フォアハンドの逆クロスや、片手バックハンドから息をのむショットも飛び出すギリギリの戦いを強いられ、ジョコビッチの倍近いウイナー50本を記録した一方、アンフォーストエラーも44本を数えた。

 ティエムは「このために子どもの頃からずっと練習してきた」「信じられない試合だった」とコメントした。

「ノバクはとても調子が良くて、特別なものを出さないといけなかった」「最初から最後まで試合に集中して、1セットダウンになっても攻撃的な姿勢を保ち、自分のテニスを貫いた。それで準決勝に行けた」

 一方のジョコビッチは、グループ突破を懸けて最終戦でフェデラーと対戦する。両者の顔合わせは7月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)決勝以来。フェデラーは同日、大会初出場となる第8シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)を下し、準決勝進出に望みをつないだ。(c)AFP/John WEAVER