【11月13日 AFP】香港の民主派は12日、大学構内で機動隊と激しい衝突を繰り広げ、オフィス街はまひ状態となった。香港では5か月以上にわたって混乱が続いているが、その中でも最大規模となっているこのところの暴力的事態はこの日も続いた。

 前日の11日には、デモ参加者が警察に撃たれ、また男性に火が放たれるなど衝突が激化していた。この事態を受け、西側諸国からは中国に譲歩を求める声が上がったものの、中国国内では自国の統治に対するあらゆる異議申し立てに反発する怒りが拡大した。

 12日には市内の各大学が新たな衝突の舞台となり、一連の混乱の中で初めて主要大学のキャンパスで本格的な衝突が発生した。

 今回衝突の中心となったのは香港中文大学(Chinese University of Hong Kong)。丘の斜面にあり普段は静かな同大学キャンパスは数時間にわたって戦場と化した。

 警察隊は催涙弾やゴム弾の発射を繰り返し、大勢のデモ参加者はれんがや火炎瓶で応じた。

 大学教員や職員がとりなそうとしたが衝突は夜遅くまで収まらず、強い刺激臭を伴った濃い煙が充満する中、夜空が火炎で照らされた。

 警察は最終的に放水車を使用したが、時折催涙弾を発射しながら撤収を始めた。真夜中が近づく中、キャンパスは引き続き仮設の防護壁の後ろに陣取ったデモ参加者らの手中に置かれた。(c)AFP/Su Xinqi and Jerome Taylor