【11月12日 AFP】インドネシアの北スマトラ(North Sumatra)州で、豚コレラ(CSF)で死んだ後に川や水路に投棄され、腐敗が進んだ豚1000頭余りが回収、埋却処理された。地元当局者が12日明らかにした。

 同州では9月以降、全土で約6000頭の豚が死に、多くが州内の川や水路に投棄された。州都メダンの近くでは数百頭の死んだ豚が川や湖に浮いたままになっており、警察が投棄の容疑者を捜索している。

 地元当局者はAFPに対し、「投棄されてから8日ほどたっているため、腐敗が進行している。ひどい臭いがした」と述べた。 

 検査結果は投棄された豚がCSFで死んだことを示しているが、当局によれば、アフリカ豚コレラ(ASF)への感染の有無についても検査が行われている。CSFとASFはどちらも人には感染しない。

 インドネシアでは2017年にも東ヌサトゥンガラ(East Nusa Tenggara)州で豚コレラが発生。1万頭余りが死に、地元農家に深刻な経済的被害が出た。(c)AFP