【11月12日 AFP】オーストラリア東部で続く森林火災は12日、最大都市シドニーの中心部から約15キロ以内に火の手が及んだ。シドニー北部郊外では、消防隊が航空機で森林や住宅街の上空から赤色の難燃剤を散布する対応に追われた。

 当局によると、シドニー郊外で火災が発生し、1件では火の勢いを食い止めたが、もう1件は制御不能の状態だという。

 上空から撮影した映像には、シドニー中心部から北に15キロほど離れたターラマラ(Turramurra)で、ユーカリ林一帯に炎が広がる様子が捉えられている。

 住宅を守るために消防隊が出動しているが、ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の地方消防局(RFS)は住民に、「火は急速に拡大している」「家屋が危険にさらされている」と警告した。

 ターラマラで家屋が燃えた被害は、これまでのところ報告されていない。(c)AFP