【11月12日 Xinhua News】中国の生活情報サイト「58同城」の58同城自動車研究院と、不動産・住宅情報サイト「安居客(Anjuke)」の58安居客不動産研究院はこのほど、独身者の住居、自動車購入動向に関する調査「2019年独身者居行報告」を発表した。

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 サイト利用者に対するビッグデータ分析の結果、独身者の多くが「先に家を買い、次に車を買う」傾向であることが分かった。独身者の多くが31~35歳で家と車を持ちたいと考えており、マイホーム取得時期は全体的に高年齢化している。

 同報告によると、マイホームとマイカーは結婚のための絶対条件ではなくなりつつある。独身者の住居購入は中古物件よりも新築物件を好む傾向にあり、賃貸であれば7割以上が一般住居を借りたいと考えている。一線都市(北京市、上海市、広州市、深圳市)ではブランドマンションへの受容度も高い。主な移動手段は公共交通が中心で、1カ月の通勤代は100~300元(1元=約16円)が多数を占めた。過半数はマイカー購入の意欲があり、多くがローンでの購入を考えている。

 58安居客不動産研究院分院の張波(Zhang Bo)院長は、独身者の結婚相手に求める条件をみると、住居の購入を絶対条件とする考え方は減少傾向にあると指摘。その理由として、若い世代の居住理念の変化により長期の賃貸を容認する人の割合が増え続けていることと、住宅が投機対象から外れ不動産市場が長期的に安定したことで、独身者が住宅購入を急ぐ必要性がある程度緩和されたことを挙げた。

 張氏は、住宅の購入資金に関する分析から女性の独立意識の高まりが見て取れるとも説明。自ら住宅を購入する独身女性が増えたほか、結婚後の新居の購入費用を配偶者とともに負担してもよいと考える女性の比率も上昇したと述べた。また、注目すべき点として、独身者はどのような目的であれ、住宅購入で親の資金援助を当てにする人の比率が低くないことを指摘。親が直接住宅を買い与える場合もあり、このような中国の伝統的な住宅購入方式が今でも一般的だと語った。(c)Xinhua News/AFPBB News