【11月12日 AFP】バイキングの襲撃から古代スカンジナビアの歴史、王や神々の物語まで──アイスランド人の学者が18世紀にデンマークのコペンハーゲン大学(University of Copenhagen)に遺贈した中世の貴重な手書きの写本コレクションについて、アイスランド政府が返還を求めている。

 国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)はこれらを「現存する唯一かつ最も重要な初期スカンジナビアの写本コレクション」と呼ぶ。一番古い物は12世紀にさかのぼるとされる。

 アイスランドは1600年代から1944年に独立を宣言するまでデンマークの支配下にあり、両国は密接な歴史を持っている。

「アルナマグネア・コレクション(Arnamagnaean Collection)」として知られるこれらの写本の一部は、すでにアイスランドに返還されているが、依然として約1400点がコペンハーゲン市内に保管されている。

 このコレクションの中で最も価値が高いとされているのは、北欧王朝史のサガ(散文物語)の中で最も有名な「ヘイムスクリングラ(Heimskringla)」のほぼ全編がそろった15世紀初頭の写しだ。原文は13世紀にアイスランドの詩人で歴史学者だったスノッリ・ストゥルルソン(Snorri Sturluson)によって書かれた。